ハッカソンの醍醐味

ハッカソンとはハックとマラソンをかけ合わせた造語で、システムやサービス、アプリケーション開発などの成果を競うイベントだ。
エンジニアやデザイナー、プランナー、マーケターなどが一つのチームを作り、与えられたテーマに対してスキルやアイデアを結集して短期間で開発を行っていく。
「ハック」にはネガティブなイメージがあるが、本来は「物事を改善する」というポジティブな言葉でになる。
チームでマラソンのように「ハック」するのが、ハッカソンの醍醐味だ。

ハッカソンを主催するのは主にIT企業だが、目的は新しい機能やサービスを発掘することだ。
人は競うことで潜在能力をフルに活用するので、新たなアイデアやヒントが生れやすくなる。
また、チームで競うことで、その能力がさらに高まることにもつながる。
ハッカソンのテーマによっては、本格的なプロジェクトとして製品化につながることもある。
例を挙げればSNS機能の「いいね」は、ハッカソンによって生み出されたものだ。

通常のハッカソンでは、チーム人数1~6人ほどで設定される。
そして決められた期間内で、与えられたテーマに沿ってアプリケーションやシステムを仕上げることになる。
0からプロジェクトに関われるのは、エンジニアとして貴重な経験となる。
そして参加メンバーは、自らの手で作り上げたという、達成感を味わうことができる。

また、ハッカソンの中には、IoTや人工知能など特定分野に取り組むプロジェクトもある。
最新技術に関わるプロジェクトでは分野の専門家も参加し様々なレクチャーを行っているため、多くを学ぶチャンスがあるだろう。